2017年4月7日金曜日

短編 声

こんばんは!
よみよみです!

今日は自分の短編を作ってみます。
即興ですので完成度の高低はお見逃し下さいませ(笑)


お題は 声 で!
始めます。


裸電球をなぞらう影が
じりじりと鳴る音に被さりながら
ボクをボクだとまたせかしている。

6畳一間の変わらない部屋には
中央にちゃぶ台が置かれている

「腹が空いたな」
独り言を言いながら
冷蔵庫を開ける

ラップをかけてある大皿と1度開いたマグロ缶を左手の指に挟み込み
漬物のタッパと納豆をもう片方の指に挿し挟んだ。

「高梨のやつ本気で300の意見書をやる気なんかな・・」
どうやら今日の仕事は厄介だったようだ。



飯を食う
納豆のにちゃつく【音】が聞こえる

「高梨に俺の机を触らないように言っているが絶対に触っているに違いない」

漬物のパックが開いた。


パリポリパリポリ


男は白飯を取りに立ち上ると
器用に右足の靴下を踵を畳に擦り付けて脱いでみせた。


炊飯ジャーから湯気も一緒に茶碗へと放り込むと
いつそうしたのか左足の靴下も脱ぎ放たれていた。

「真鍋と高梨が一緒に歩いているんだから間違いない」
男の独り言は止まらない
茶碗の中には納豆の残り半分が放り込まれていた。


「モグモグ真鍋に・・モグモグ・・見られていたんじゃないだろうか・・」
マグロ缶は開けられる事もなくただただ置かれている。

翌日・・

「おーい真鍋!」
「よう高梨!!」
2人のスーツ姿が向き合った。

「真鍋いい加減にしろよ!お前なんで漬物なんて食いながら夕べ電話したんだよ」
「あのなぁ・・お前こそ納豆なんて食いながら電話してきたじゃないか!」

お互いに掴み合いそうな勢いだ。

「もういい!」
「こっちこそだ!」

その様子を見ていた男はポケットからマグロ缶を取り出すと
嬉しそうな表情をしていた。


「いい加減にしろ!!高梨!」
「はぁーー?真鍋おまえこそ何食ってんだよ」

携帯に怒鳴りつける声がいつもでも止まる事は無かった。


以上
いや(笑)相変わらずナンセンスw
一応上のような少し意味不明な小説を書いています。
自分は昭和がテーマなので必ず古臭いですが昭和の匂いを入れています。



0 件のコメント: